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笹尾 英嗣
地質と調査, (154), p.67 - 72, 2019/11
原子力機構は、高レベル放射性廃棄物の地層処分事業と安全規制の両面を支えるため、地層処分技術に関する研究開発を進めてきた。このうち、東濃地科学センターでは、深地層の科学的研究(地層科学研究)の一環として、岐阜県瑞浪市において超深地層研究所計画を進めており、瑞浪超深地層研究所を設置している。本報告では、瑞浪超深地層研究所の概要と東濃地科学センターの歩みを紹介した。
加藤 信義*; 津坂 仁和; 名合 牧人*; 山上 順民*; 松原 誠*; 重廣 道子*; 相澤 隆生*; 亀村 勝美*
地質と調査, (139), p.17 - 22, 2014/04
近年、地質調査業務において、地質情報の高度利用の観点から、土木構造物の設計や施工に携わる人への情報伝達ツールとして地盤・地質情報の三次元化が採用されてきている。これを踏まえて、本稿では、北海道電力による純揚水式発電所の地下空洞と原子力機構による幌延深地層研究計画の地下施設の2つの大規模地下施設の設計・施工の事例において、設計の最適化、施工の効率化, 高度化、そして、安全の確保のために利用した三次元地質構造・施工情報可視化システムの概要とともに、それぞれの事例における同システムの有用性を記述した。
武田 精悦
地質と調査, (76), p.33 - 36, 1998/06
事業団は地層科学研究として「地質環境の特性」「地質環境の長期安定性」および「調査技術・機器の開発」の3つの分野について研究を進めている。「地質環境の特性」については東濃鉱山において、地下水水理・地球化学・物理移動・岩盤力学の研究を行っている。「地質環境の長期安定性」についは、活断層や火山活動などを対象に事例研究を実施している。また、技術開発としては、1000m対応の地下水調査機器などを開発した。地層科学研究の今後の課題である総合的な地質環境調査技術体系は、広域地下水流動研究や超深地層研究所計画を通じて、その確立を目指していく。
柳沢 孝一; 尾方 伸久; 中野 勝志
地質と調査, (55), p.27 - 29, 1993/00
地下深部の水理学的特性を把握するために、難透水性岩盤を測定対象とした原位置透水試験装置(動燃式低水圧制御水理試験装置)を開発した。同装置は試錘孔を利用して深度500メートルまでの間 水圧と10-4CM/S10-9CM/Sオーダーの透水係数を測定することができる。本稿では、開発した試験装置の特徴と性能及び試験例について報告する。